(29)なぜ営業マンは売り逃しをするのか
売り逃しになりやすいパターンとは?
売上が低下していっている企業の経営者の方に聞くと、たいていは固定費の削減を進めていらっしゃいます。
ただ、私が経営者の方からお話を聞いていると、固定費の削減はどの企業も行っていても、売上増加策、つまり売上が低下していっている状態の歯止めをかけ、増加に転じていくための対策を行っている、ということはあまり聞きません。
例えば、営業マンが何人かいる企業だったとします。
自社の営業マンが、そのお客さんと面談している現場を、経営者の方は見たことがあるでしょうか。意外とそのような経営者の方は少ないのではないでしょうか。
こわいのは、そのような営業の実際の現場において、多くの売り逃しが起こっている可能性があるということです。
- 1.営業マンが、自分が売りたい商品・サービスだけをお客様に勧めていて、逆にお客様が買いたい商品・サービスに気づいていない。
- 2.お客様に、あなたの会社が取り扱うことができる商品・サービスの全てを知らせていないため、お客様が買いたい商品・サービスがあなたの会社に実は存在することを知ることができず、お客様は他社からそれを買っている。
- 3.お客様の所に行き、「何かご用はないですか?」と言って、「特にないよ」と言われて帰ってくるだけの、御用聞き営業になってしまっている。
- 4.お客様の困ったことは何か、解決したい問題は何か、という視点からの提案営業ができず、そこにあるかもしれない案件を掘り起こすことができていない。
- 5.お客様はあなたの会社の商品・サービスについて興味を持って営業マンに質問しているのに、営業マンは明確な説明ができず、ビジネスチャンスを 逃してしまっている。
- ・お客様ごとに、商談の記録を付けていき、それは営業マンの日報と連動させる。それを経営者が見て営業マンにアドバイスし、企業1社1社への取組を改善させていく。
-
・営業マンにロールプレイング訓練を行い、営業の現場でのお客様との接し方、話し方を改善させていく。
※ロールプレイングとは、実際の場面を設定し、そこでの役割を演じることにより、実務を改善していく訓練法。
経営者は、悪い状況をどう跳ね返すか、会社が少しでも良くなるようにどう対策を行うのか、それらを考えることが、大変重要な仕事の一つです。
(28)営業の鉄則とは何か
営業マンとしての「正しい価値観」
1つ目 営業マンには言い訳が許されないということです。
生産財営業のようなルート営業の要素が強い営業スタイルの場合、担当する客先によって、あげられる数字が大きくことなってきます。この時、「自分の担当先が悪いから、数字があげられないのです」という考え方は100%間違えています。
2つ目 営業マンの仕事は「価格競争を回避する」ということです。
営業マンは「価格で負けました」という言い訳をしてはいけません。
・マネージャーの指導(サポー ト)スキル(=戦術レベル)
・経営トップ層の商品力開発(=戦略レベル)
(27)「成果を上げる」
成果を上げている人、上がっていない人の要因とは?
●成果を上げている人、上がっていない人。その差の要因はたくさんある。
「(経済的)利益を意識しているか?」
「論理的に考えて行動しているか?」
この3点に集約されると考えられます。
そのためには「意識」も大事ですが、「利益の仕組み」を知識として習得しておくことが大前提です。
論理的に考える第一歩は、「目的と手段」「結果と原因」これを明確にすることからはじめることです。成果の上がらない人の殆どがこれを混同しています。
(26)「力相応一番化」
原因⇒結果
力相応一番化とは「できる範囲の原因作りしかやらない」でも「できる範囲の原因作りは精一杯やる」ということなのです。
できる範囲のことの中で、「より確率が高くて効率的な原因作り」つまり「近道を走る」ことを実行し売上アップを実現させていただきたいと思います。
(25)「基本」的なことを非凡に実行しているか
「できていて当たり前のこと」=「基本」
●顧客や取引先は、現場第一線の行動でその企業のレベルを判断します。
「常に気持ちのいい挨拶をしてくれる」
「感じのいい言葉遣いが徹底されている」
「いつ行っても清掃や整理整頓が行き届いている」
「何か頼むと、とにかく早く確実に対応してくれる」
...といったことは、顧客や取引先から見て本来「できていて当たり前のこと」=「基本」です。
(24)『集団コミュニケーション』
褒める!
営業マンとして実力があるから、良いユーザーを持てる、力があるから良いユ ーザーを持てるんだ、という前提でマネジメントしていかないと、組織は不活性化するでしょう。
(23)営業マンの評価
「信用」と「値打ち」
(22)トップセールスへの道『"質問の技術力"を高めよう』
質問力、ありますか?
あるリフォーム会社のトップセールスは、お客様の家族構成・勤務先・帰宅時間・ペット・趣味・農作物などのプライベートデータを驚くほど知っている。そして「どんなタイミングで、誰から順番に話をして、最終決定するのは誰か」、「お客様がこだわるポイントは何か」といったことも知っている。
これがトップである所以であり「顧客をどれだけ知っているか」がトップである裏づけであろう。
- ○営業担当者は大変熱心ですが、こちらの状況を聞かずに一方的な案内が多い。
- ○一つ困っていることを言えば、そこばかり繰り返す。
- ○頻繁に訪問してくれるが、忙しいので回数を減らして欲しい。メリットがあるような内容であれば、進んでお会いするが・・・。
これは収集した情報を基に、さまざまな角度で「仮説」を立てることが必要である。
(21)『営業カバンの総点検』
準備の差、想いの差
決して話し上手かどうかではない
Aさんの大きなカバン | 提案に使う資料やパンフレットがぎっしり入っている。 「いつでも何でも提案できるように、あらゆる資料やパンフレットを持ち歩いています」とのこと。 |
× | あまり深く考えず「とりあえず持っておいたらいつか使うだろう」ということでは、準備に想いが入っていない証拠である。なので、それらは結局使われない上に的を絞った提案ができない。 |
Bさんのカバン | 入っている書類はそれほど多くはない。 「今日の営業活動で必要な資料を入れています」とのこと。 その日訪問する社数分に分けられたパンフレットや資料が入っており、その他に重点パンフレットが予備で数枚入っていた。 |
○ | 1社1社仮説を立て、準備することで提案に想いが入り、的を絞った提案ができるのである。提案力の強さは、この辺りからも差が出る。 |
そこには想いのこもった資料が入っているだろうか。
(20)『お客様に選んでいただく5つの要素』
お客様は"何を"基準に商品・サービスを購入するのか
1.会社の信用力 | 信用力を判断の拠り所とするお客様の心理は「この会社と取引(を継続)するメリットはいかほどか」である。従って、業歴・実績のほか、社内見学や対外向けの活動内容のオープン化、ホームページの更新頻度などがポイントになる。 |
2.商品力・ブランド力 | 商品やサービスそのものに価値を感じるお客様の心理は、「この商品・サービスを"敢えて"使うメリットはいかほどか」である。従って、無料定期点検や過去に導入した企業への見学参加の呼びかけなど、わが社でしかできない付加価値や第三者の声を活用する方法がアピールしやすい。 |
3.価格競争力 | 価格に焦点を当てるお客様の心理は、「この商品・サービスを購入することで、どれだけのコストダウン・利益創出に繋がるか」である。従って、立地メリットによるメンテナンスコストや、お客様の事情(季節要因・繁閑)に合わせた価格の弾力化提案などで、お客様のための価格価値を訴求することがポイントとなる。 |
4.カスタマイズ・提案力 | 提案力に価値を感じるお客様の心理は、「今後もわが社に利益をもたらす提案が期待できるか」である。従って、在庫や商品ライフサイクルに応じた最適情報提供機能や、メンテナンス時期におけるリマインドメールといった購入後の"仕組み"を見せることが有用。 |
5.営業個人の魅力 | 営業パーソンに価値を感じるお客様の心理は、「この人間の持つ魅力は、わが社(私)にとっていかほどか」である。従って、お客様のライバル情報に精通することは勿論、自社が提供できる商品・サービスのみに留まらない、課題解決姿勢を見せることが重要。「ここにしか存在しない」という価値を自らが持つことに尽きる。 |
(19)『拠点長(リーダー)のあるべき姿』
「価値判断能力」と「リーダーシップ」
現在のような環境の中で拠点長に求められる役割は「業績向上」であり、必要な能力は「アイデア・発想力を持ち、顧客目線・営業目線で行動できる力」である。
そして、問題解決策を提案した営業社員には点数を付与し、ゲーム感覚で点数を集めると評価される仕組みとした。その後、すぐに提案手法を変え、どのようなお客様でもわかる「例え話による商品案内」を10種類作成し、営業展開した。
このように次々と新しい手を打つことで業績は上がり、社員のモチベーションも向上。3年連続日本一の拠点となった。
- ◎成功した手法を活かすことは大切であるが、それに依存してはならない。顧客・環境は変わるのである。
- ◎営業目線を忘れてはならない。営業社員も同様に、成功に依存しやすいのである。営業社員が常に新しい視点で顧客と接することができるよう、トップは日々アイデアを繰り出すことが必要である。
(18)『"戦略"と"経営"が分かる経営幹部を育成せよ』
戦略にコミットしながら実行推進
2.プロジェクトメンバーで定期的に事業戦略・経営戦略策定を行う
3.トップのフォローの下、策定した事業戦略・経営戦略推進を行う
◎組織戦略の構築・収益構造のイノベーション
これらに経営管理システムの再構築をしていけば良い。
(17)『営業のプロセス改革』
プロセス改革3ステップとは?
営業プロセス改革を行う際に、まず初めに着手すべきことはプロセスを分解することである。ここでの注意点は、単純に訪問件数や見積もり件数、決定率だけを見るのではなく、営業プロセスを細かく順序立てて分解することが求められる。
例えば商社新規営業の勝利の方程式は、『訪問件数×キーマン面談率×引合い率×対応可能率×決定率×単価』となる。
ここで引合い率が低ければ、キーマンに面談はできているが、何らかの理由でそのキーマンからの引合いがきていないということがわかる。つまり、受注に至らないボトルネックは「キーマンへの提案力」だと考えられる。 このように細かく分解してボトルネックを見つけることが、プロセス改革の第一ボタンとなる。「営業の見える化」と言うと、すぐに棒グラフなどで個人別実績を壁に張り出すことを思い浮かべる向きがあるかもしれないが、それだけでは決してプロセス改革は達成できない。
達成度合いを営業担当者に意識させる、社内のライバルとの差を明確にすることで発奮させるという意味では、グラフを張り出すことも確かに効果的ではある。しかし、今回は運用面を重視していただきたい。つまり、 社員のモチベーションをアップさせるための工夫をしてほしい。
例えば競馬に見立てた表を作成し、KPI目標達成進捗率100%をゴールとして競わせるような遊び心も時には必要だ。また、商談スキルが低いメンバーが多い場合であれば、朝礼の後に毎日、全メンバーで商談ロールプレイングを実施するのも効果的である。こうすることでトップセールス、あるいは上司の営業ノウハウを若手が盗む機会にもなる。紹介したように運用面に重点を置き、KPI達成率やノウハウ、スキルを見える化することが必要である。営業は結果が出なければ、いくら労力を費やしても価値がないのである。 全社レベルでのプロセス改革で労力のムダ遣いをなくし、営業全体の底上げをしていただきたい。
(16)『個人営業目標を早期に達成させるポイント』
(16)早期目標達成のポイントとは?
スピード | 先を読みながら後回しにせず常にスピード対応を心がけている。また、受注確定までスピードを緩めず推し進めていくことも大切である。 |
準備 | これも先を読み余裕を持って準備を徹底するのだそうだ。余裕があるのでさまざまな場面を想定し準備ができる。Bさんの言葉を借りると「これでもか」というくらい準備するそうだ。提案ツールは勿論、お客様が来社される時にはそのお客様に関係のあるもの、話題に上りそうなものをそっとディスプレイするという徹底ぶりである。 |
2.目先対応に追われ近視眼的になっていないか
3.先を読み、その上で今やるべきことを明確にできているか
4.受注確定までスピードを緩めず、一気に推し進めているか
5.余裕を持った準備期間を持ち、「これでもか」というくらいの準備ができているか
(15)『営業スキルを磨くためのヒント』
顧客の問題解決パートナーに
★今回は、営業でスキルアップを目指す人にヒントをご紹介したい。
∞─∞─∞─∞─∞─∞─∞─∞─∞
提案営業に不可欠なヒアリング力とは"関心力"だ。顧客の問題解決を担うというスタンスに立てば、もっと顧客のことを知りたくなる。顧客が何に悩み、何に困っているか、どんな問題があるのかを、まず知る。そしてプロの視点から提案する。
その際、自分の力を過信せず、会社の組織や情報をいかにうまく使うかが結果の成否を分ける。モノ売りではなく、顧客のパートナーというプライドを失わないでほしい。
∞─∞─∞─∞─∞─∞─∞─∞─∞─
営業経験を積むためにも、より多くの顧客と会うべきだ。最初から好き嫌いや選り好みをする人に成長はない。その中でも特に、自分を成長させてくれるようなレベルの高い顧客(ストレッチ・カスタマー)に挑戦したい。
その場合、一回一回の商談が真剣勝負になる。相手に「会ってもメリットがない」と思われたら、その時点でアウト。入念に準備して訪問し、反省して勉強するプロセスが、貴重な財産になる。
∞─∞─∞─∞─∞─∞─∞─∞─
営業の究極の目的は、自社や自分の信者(ロイヤル・カスタマー)を増やすことにある。信者の数は営業としての勲章。信者がたくさんいれば成績は安定し、月々の目標達成に困らなくて済む。
そのためには、目の前の顧客から「笑顔」と「ありがとう」をたくさんもらうことだ。それは自らの仕事の原動力にもなる。多くの顧客に信頼され、任されるようになれば、やがて"自信"という武器も手に入るだろう。
営業は顧客と喜びを分かち合える素晴らしい仕事。結果に責任を持つという点では最も経営者に近い職種かもしれない。プレッシャーに打ち勝つことで人間としても成長できる。ぜひ営業という仕事を通じて、人生をより豊かなものにしていただきたい。
(14)『ワンランク上の営業スキル』
お客様にも個性(タイプ)があります。
★今までの営業活動の中で、お客様とフィーリングがとても合い、あっと いう間に誓約に辿り着いたことはないだろうか?また、価格・提案内容ともライバルに勝っていたにもかかわらず、失注になってしまった経験はないだろうか? あなたに個性(タイプ)があるようにお客様にも個性(タイプ)があり、そこに原因が潜んでいる。今回はお客様のタイプ別対処法を紹介したい。
1.自己中心タイプ |
自己主張が強いタイプであり、リーダーシップを取りたいと考えている。そのため、営業担当が商品知識をひけらかし、リードしようとする姿勢を嫌う。 <対処法>商談では相手に決めさせるような流れを作り、最終的に自分で選んだと思わせることが必要である。あなたが自己中心タイプの場合は、自分をある程度抑えることが求められる。 |
2.社交タイプ |
明るく楽天的で営業担当と話すことも苦にならない。また感性を重要視し、細かいことを気にしない傾向があり、周りから誉められたいという意識が他のタイプと比べると高い。 <対処法>商品の詳細ではなく採用した際の効果を主に説明し、周りから賞賛される旨を伝えることが必要である。あなたが分析タイプの場合は、商談上で説明しようと考えている内容の50%を説明すれば十分である。 |
3.安全志向タイプ |
今までと違うこと、周りと違うことをすることを嫌う。また他のタイプと比べると上司の目を気にする傾向が強い。 <対処法>同じような成功事例を説明することが必要となる。とくにイメージしやすい身近な事例が効果的であろう。 |
4.分析タイプ |
データを重視し、データに基づかない提案は信用しない傾向がある。 <対処法>提案書の中にしっかりデータを記載し、順序だてて説明することが求められる。憶測でモノを言うと、決して信頼を獲得することはできないと心得ていただきたい。感性が強い、社交タイプの営業担当は注意が必要である。 |
(13)『営業の見える化』
見える化とは?
(1)業績向上、やる気が高い企業 | A社では、12カ月の目標達成の勝敗を掲げている。2月から始まり、現在「4勝0敗」である。掲げているのは毎月の勝敗と個人別実績であり、「今年も全勝」が合言葉である。 |
(2)業績向上、やる気維持または減少企業 |
業績は向上しているものの、やる気は変わらない、または減少している営業社員が多く存在するB社では、「個人別」から「チーム別」の実績表に変えた。 それによりチームリーダーは、チーム一丸となるように「チームワーク」を重視し始めた。個人攻撃ではなく、チームがどうすれば目標達成できるかを考え、それにメンバーも答えるようになってきた。 |
(3)業績減少、やる気が高い企業 | 業績は減少、低迷している企業でも、営業社員のやる気が高いC社では、「新規アタック先」、「既存先のスキマ表」でターゲット先を明確にし、「期限:いつまでに」を徹底チェックしている。新規先は「いつ、初訪」、既存先は「いつ、何を」をそれぞれ決め、実行している。 |
(4)業績減少、やる気減少企業 | 業績、営業社員のやる気ともに減少傾向にあるD社は、試行錯誤の末、各営業社員の特性により、「新規開拓グラフ」、「既存先スキマ表」、「粗利益率グラフ」のうち1つを選択し、個人別グラフを作った。 |
"見える化"は、「何を」管理するかである。先行管理もしかり、「何を軸」にするかで管理の方法が変わる。企業、営業社員の現状、特性を把握し、「軸」を決めて"見える化"を進めていただきたい。
(12)営業管理の3大ポイント
営業管理がうまく機能しないとは?
◎情報管理
◎先行管理の発想がない
もしくは発想はあっても徹底の度合いが弱いためである。
-
(1)生産性基準
生産性基準はわかりやすく、行動基準とリンクしたものでなければならない。あれもこれもと設定せず、3~5項目程度に絞ること。
例:営業社員1人当たりの月間受注額(売上高)、粗利益率、見積り・新規開拓・有効面談件数
-
2)行動基準
生産性基準を達成するための行動基準を設定する。
例:月間見積もり目標数5件を達成するための行動基準を設定
月間訪問件数・・・100件
有効面談件数・・・80件
ランク | 受注期間 | 訪問基準 | 手持ち情報数 |
A B C |
当月受注 1カ月以内受注 3カ月以内 |
1回/週 3回/月 1~2回/月 |
10 60 30 |
販促活動 | 実施回数 |
DM・FAX発信 TELフォロー 個別デモ ユーザー説明会 展示会 |
30通/週 20社/週 3社/月 1回/2カ月 1回/3カ月 |
営業社員の行動をブラックボックスにしてはならない。さらに行動を意識させるため、日報チェックや毎日の受注結果発表などを行うと効果的である。
(11)"売る"ことに特化させる営業戦略
しっかりと利益を稼ぐ仕組みを!
優秀な営業社員にすべてを任せても業績は上がらない。業績を上げるには、組織(全社)と営業社員一人ひとりが取り組むことを明確にし、それぞれ役割を分担することで営業社員の力が発揮できる、組織営業が重要になる。
- ○商品ライフサイクルと市場ポジショニング
- ○今後の需要動向とニーズ変化
- ○ライバル会社、競合商品の動向
- ○商品コンセプト(商品の価値)の確立
- ○品質・価格・サービス・納期・品揃え・企業イメージなどの状況把握
- ○商品構成の方向とシェアアップ戦略
- ○売上高・粗利益率の傾向分析
(10)日報活用による営業プロセス革新
売上は企業業績の出発点である
★営業活動をしない企業は存続し得ない。
★売上は企業業績の出発点。
★営業活動なくして会社経営は成り立たない。
しかし
多くの企業が、営業活動そのものを議論していない。
その為には
日報を活用する |
⇒営業担当者が自分の営業プロセスをチェックするためのツールである ⇒記入に多大な時間がかかるような複雑な書式の日報は不要 ⇒顧客の訪問後その場で記入でき、かつ次の計画を立てる情報源となる日報にする。 |
(9)ヒアリング項目を絞り込め!
お客様のニーズ・ウォンツをとらえた提案を
トップセールス | 多くの営業社員 |
具体的にお客様のニーズや問題点を把握している | 自分ではヒアリングができているつもりでも「肝心な内容が聞けていない→相手のニーズ・ウォンツが分からない→的確な提案ができない→売れない」といった悪循環に陥っている。 |
これらの改善点はどの業界にも活かすことができる。まずは必要なヒアリング項目を検討し、お客様にとって有効な提案へとつなげていただきたい。
(8)『5Sによる営業力アップ』
(8)営業現場における5Sについて
Ⅰ.5Sの「心」を営業に活かす |
5Sを推進していく上で必要なのは「心」だ。5Sの心とは、すなわち企業人(社会人)としての品性を表すものである。具体的には、
|
Ⅱ.営業現場から見た5S |
業績を上げるためには、快適に仕事ができる環境を整える必要がある。
|
Ⅲ.5Sの目的 |
実際の作業現場だけでなく、営業現場においても、なぜ5Sが必要かを考えなければならない。
|
"5S"をスローガンとして掲げる企業は多く見られるが、「言うは易し、行うは難し」である。各人が意識しなければ、なかなか徹底はされない。まずは自身の現場における"5S"を見つめ直してみてはいかがであろうか。
(7)営業担当者必見!『目的と手段、そして顧客第一義』
目的と手段に対する認識が間違っている!?
その疑問の答えは
(6)トップセールスへの道 常に「なぜ?」と「どうする?」を考える
「なぜ売れないのか?」「どうすれば売れるのか?」
営業担当者であれば、「なぜ売れないのか?」「どうすれば売れるのか?」をもっと考えるべきである。営業をしていれば売れない時は必ずやってくる。その時に原因自分論で「なぜ売れないのか?」「どうすれば売れるのか?」を客観的に考えて、原因を明確にし、すべての行動を変えることが必要である。
- ●「訪問件数は十分か(トップ営業と比較してどうか)」
- ●「訪問する会社はどうか(同じ会社にばかり行っているのではないか)」
- ●「面談者はどうか(決裁権のない人とばかり、商談をしているのではないか)」
- ●「提案している商品は?」「商談のやり方は(ピントが合った商品・提案をしているか)」など
それを週単位でテーマを定めて実行してみる。その繰り返しの中から、突破口は見えてくるはずである。考えるから気付くし、気付くから行動を変えられる。行動が変われば成果も変わる。
この「どうすれば売れるか?」を真剣に考えることは非常に重要で、これができていないと売れない時に自分で考え、自分で行動を変え、売上げを創る真の営業力が身に付かないからである。
しかし、営業というのは面白いもので、やり方を変えずにやっていても売れてしまう時がある。これが非常に厄介だ。このため、真剣に考えなくなっている営業担当者が多く、そして売れなくなった時に何の対策も立てられずに、長期間低迷する者が多いのであろう。
売れた時も売れない時もしっかりと要因・原因をつかみ、真の営業力を身に付けて欲しい。
(5)最後の決め手は人材強化
企業経営の成否は人材の出来、不出来!?
★企業経営の成否は究極的に人材の出来、不出来にかかっている。
特に重要なのは
顧客に一番近い立場で「価値の提案」を行う、営業スタッフの能力である。
駆け出しのC級セールスの場合
一生懸命さは買えるが、商品説明が不十分で「お願いします」「いかがでしょう」を連発する。まさに「お願いセールス」「御用聞きセールス」の典型であり、商談成立の可能性は低い。
ベテランのB級セールスの場合
長い付き合いの得意先に出向き、「今度出た新商品です。置かせて下さい。損はさせませんから」と問答無用に顧客の店舗に置かせる。いわゆる「押し込みセールス」であり、やがては返品になるかもしれない。
洗練されたA級セールスの場合
新商品が従来品と比べて品質や機能面で何がどう違うか、いかに価格がリーズナブルかを明確に説明する。この商品が与えるメリット、さらには得意先にとってどれだけプラスになるかの根拠もきちんと示す。納得ずくの契約を引き出す「提案型セールス」であり、得意先から感謝と期待の言葉までもらう。
★このように、実際の価値を構成する商品・価格・サービスなどが全く同じであっても、説明する人により顧客が受け止める「価値」は違ってくる。
人に対する説得力である。これが成否を分けるといっても決してオバーではない。
1.YES・YES法 | 「おっしゃるとおりです。だからこそ、この機会に・・・」とテンポアップする。 |
2.YES・BUT法 | 「おっしゃるとおりです。しかし、このケースは・・・」と、いったん認めてから違いを示す。 |
3.質問法 | 「とおっしゃいますと?」「なぜでしょう?」と、反対理由の真意をつかむように尋ねていく。 |
4.聞き流し法 | 取り合わずに話を進める。 |
5.資料転換法 | 資料の方に注意を向け、会話の転換を図る。 |
6.例話法 | 「こんな会社があります」などと、事例を盛り込んで理解を促進する。 |
7.正面撃退法 | 「とんでもないです」と、理不尽な指摘ははっきり否定する。 |
応酬話法に加えて「TPO」(Time:時、Place:所、Occasion:場合)を覚えることも大切だ。TPOの特徴をつかみ、TPOで対応を変え、さらにOPT(Optimism:楽天主義)で明るく前向きの態度で臨むことが、説得力を強めるコツである。"捨てるものは捨て、育てるものは育てるという重点方式が必要だ。"
(4)公募案件、商談獲得のポイント
公募を落札するにはどうすれば?
先日ある講師の方より「公募を落札するにはどうすれば?」というご質問をいただきました。
以下にポイントを挙げます。
1.企業側の要求事項を120%満たす!
2.価格条件を満たす!
3.付加価値で差をつける!
(現場に自信のある方は「動画掲載」で差別化を図ることもできますよ)。
いかがでしょうか?なかなか短いオファー文章からすべてを満たすのは難しいと思いますが、やはり「想像力」のある講師は、相手の求めていることを「行間」から読み取ったり敏感に「察知」できる能力にも長けていると感じます。 公募へのメール入札でも"コミュニケーション"能力が問われますよね。
(3)「書く力」
資料作りの「上手い、へた」には「書く力」が重要
資料作りの「上手い、へた」には「書く力」が重要です。
大きな部分 | 細かい部分 |
・タイトル ・狙い ・期待効果は必須です |
・大項目だけではなく中小項目まで ・それぞれの項目で何をやるのか、その目的は何か ・どんな形式で進めるのか ・どんな備品が必要なのか ・オリジナリティの高いメニューには解説を |
特に資料が一人歩きする場合、つまり意思決定者に直接説明できないような場合はそれなりの配慮が必要ですね。
違う人間が説明すれば、間違いなく正確には伝わりませんので。
(1)『問題解決能力を身につけるための質問
質問する時の三つのコツとは?
質問する時にちょっとしたコツを三つ覚えておくと問題解決能力は格段に上がります。
1)「私はあなたよりもよくわかっている、よく知っている」と いう価値観は捨てましょう。
「私は知らない、よくわからないから教えて欲しい」という謙虚な立場に立ってみましょう。(2)同じ質問は一度でなく三回以上は続けてみましょう。
人や組織の問題は数学の問題と違って「解」は一つではありません。「それ以外にはないですか?」「他にはもうないかな?」と何度か問い掛けてみましょう。
(3)意識が過去へと戻るような質問は繰り返しても意味がありません。
例えば何か失敗した場合「なぜ、失敗したのか?」という質問の繰り返しでは問題の本質には近づきません。本当に知りたいのは「どうしたら、成功するのか」ということですね。意識を前に向かわせる質問をしましょう。
(2)『ある化学会社での社長プレゼン』
社員研修の3つのヒント
先日、ある化学会社の中堅社員が社長プレゼンする場に立ち会いました。内容的には、非常にいいものでしたが、言いたいことがなかなか役員方に伝わっていきませんでした。そのため、技術的な瑣末な質問攻めに会い、プランそのものがお蔵入りしそうになっていました。
そこで、私が助け舟を出しました。ただ私がやったことといえば、プレゼンシートを1枚も使わずに、彼らがプレゼンしたいことのポイントを口頭で整理しただけでした。
プランの実行計画の瑣末な欠点からプランそのものが否定されてしまうのか、それともプランの必要性ではコンセンサスを取り、実行計画の徹底度の検証を要求されるのかでは、経営という視点では天と地ほども違いがあります。
そもそも、未来の技術に対して、微塵も不安がないなんていうケースは稀です。欠点を探せばいくらでも出てくるのです。その不安を知恵とやる気で克服していくところが人間のよさであり、さっと考えて100%OKなんていうものが、競争力の源泉として、世の中にごろごろしているなんていうラッキーはあまり期待しない方がよいでしょう。
今回の話のポイントは
「なぜそのプランをやるのか」が十分コンセンサスを取れれば、どうやるのかはいくらでも考えられるということで、「なぜ」の部分で必要性を理解させなければ、瑣末な議論でプレゼン全体が否定されてしまい、将来の礎を失う意思決定をしてしまう可能性があるということです。
- 1.社内コンセンサスに必要なプレゼン技術を身につけていますか?
- 2.「なぜ」の部分の理解を得て「方法論」を考えるステップを踏んでいますか?
- 3.社員のプレゼン能力を高める社内教育・トレーニングを実行していますか?
営業ノウハウ
- (1)『問題解決能力を身につけるための質問』
- (2)『ある化学会社での社長プレゼン』
- (3)「書く力」
- (4)公募案件、商談獲得のポイント
- (5)最後の決め手は人材強化
- (6)トップセールスへの道 常に「なぜ?」と「どうする?」を考える
- (7)営業担当者必見!『目的と手段、そして顧客第一義』
- (8)『5Sによる営業力アップ』
- (9)ヒアリング項目を絞り込め!
- (10)日報活用による営業プロセス革新
- (11)"売る"ことに特化させる営業戦略
- (12)営業管理の3大ポイント
- (13)『営業の見える化』
- (14)『ワンランク上の営業スキル』
- (15)『営業スキルを磨くためのヒント』
- (16)『個人営業目標を早期に達成させるポイント』
- (17)『営業のプロセス改革』
- (18)『"戦略"と"経営"が分かる経営幹部を育成せよ』
- (19)『拠点長(リーダー)のあるべき姿』
- (20)『お客様に選んでいただく5つの要素』
- (21)『営業カバンの総点検』
- (22)トップセールスへの道『"質問の技術力"を高めよう』
- (23)営業マンの評価
- (24)『集団コミュニケーション』
- (25)「基本」的なことを非凡に実行しているか
- (26)「力相応一番化」
- (27)「成果を上げる」
- (28)営業の鉄則とは何か
- (29)なぜ営業マンは売り逃しをするのか