(8)管理・間接部門(事務現場)の5S

トータル改善を図る!

5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)は多くの企業で実施されているが、『事務所も事務という現場=事務現場』であるということを認識し、生産現場だけでなく、管理・間接部門も含めたトータル改善を図ることを心掛ける。

1.不要品基準と事務用品管理基準を決めた上での整理・整頓
(1)整理 事務現場においては、不要品基準を作成し、それに沿ってムダなモノをすべて撤去する。事務用品は個人持ち(個人で何を何本持つか)、係持ち、事務所持ちなどの管理基準を作成し、それ以上の事務用品はすべて撤去する。
これにより100万以上の事務用品のリサイクルが できた企業もある。
(2)整頓 整理の後は、ムダでないモノ、利益の生み出すモノだけについて整頓を行う。
整頓についてはワンベスト原則に基づき実施する。
 
ワンベスト原則とは、業務の高密度化、効率化を実現するために、各種の業務を"ワン"すなわち、1時間、1枚、1回、1本、1場所等で遂行できるようにすることであり、これにより時間の節約、スペースの節約、経費節約、労働時間の節約が図れる。
2.書類整理と仕掛書類の管理
事務現場の5Sの最大のポイントは、仕事の書類の属人化をなくすために、書類の見える化と共有化を図ることである。そのためには、書類整理と机の中にある書類を全部出して共有ファイルにする。書類整理においては、書類の保管・保存・廃棄基準と即廃棄基準を設けて、約40%削減を目標とする。
 
仕掛書類は誰でも見えるように、処理前、処理中、対応待ち、処理済というように仕掛状態別に区分して、ボックスに入れて保管する。本人と管理者が一緒になって仕掛書類の削減に努めるのである。生産現場においては、仕掛在庫の削減に努めているケースがあるが、事務現場も一緒である。

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